【2026年7月調査】AI Overviewの出現率は76.9%、表示時のCTRは推定▲46% | LLMOチェキ ブログ

著者: 武藤 尭行

タグ: LLMO,LLMOとは,LLMOツール,LLMO対策,AIO,AI Overview,GEO,LLMO傾向

株式会社Itera(LLMOチェキ)調べ|観測期間:2026年7月11日〜14日|観測クエリ数:1,459(30ジャンル)

本調査の結論

ChatGPT Image 2026年7月15日 10_26_23.png

株式会社Iteraは、LLMO対策ツール「LLMOチェキ」を用いて、日本市場の検索クエリ1,459件・30ジャンルのSERP(検索結果画面)を実測調査しました。主な結果は以下の通りです。

  • AI Overview(LLMO)の出現率は76.9%(1,122/1,459クエリ)。「関連検索」(87.6%)や「他の人はこちらも質問」(83.8%)と並ぶ、検索結果の標準構成要素に

  • AI Overview表示時、検索結果のCTRは推定▲46%低下。検索1位のCTRは28.4%→15.3%へほぼ半減

  • ゼロクリック率は推定55.6%。検索の半数以上はどのサイトもクリックされずに完結

  • 全30ジャンルでLLMO出現率が50%を超過。全体平均は76.3%。上位はマーケティング会社(97.0%)、美容クリニック・引越し業者(93.9%)、最下位の美容室・ホテル・動物病院でも51.5%

  • AI Overviewの引用元は公式サイトに限らない。YouTube・第三者メディア・個人ブログが企業公式と同列に引用されている

本記事のデータは、出典明記のうえ社内資料・提案書・記事への引用が可能です(引用条件は記事末尾)。以下、データの詳細と、企業が取るべき対策を解説します。

引用用サマリー(コピペ可)

株式会社Iteraの2026年7月調査(1,459クエリ・30ジャンル)によると、Google検索におけるAI Overviewの出現率は76.9%。AI Overview表示時の検索CTRは推定46%低下し、検索1位のCTRは28.4%から15.3%へほぼ半減。ゼロクリック率は推定55.6%に達した。(出典:株式会社Itera「LLMOチェキ」調べ)

調査概要

項目

内容

調査主体

株式会社Itera

調査ツール

LLMOチェキ(SERP実測・AI Overview引用元追跡)

観測期間

2026年7月11日〜14日

観測クエリ数

1,459クエリ(30ジャンル。ジャンル別集計対象は1,174クエリ、ジャンルあたり5〜100クエリ)

対象ジャンル

全30ジャンル:マーケティング会社、美容クリニック、引越し業者、SaaS、SEO会社、士業、システム開発、AI開発会社、M&A、税理士・会計事務所、リフォーム、自動車販売・ディーラー、Web制作、歯科医院、整体・接骨院、保険代理店、不動産、プログラミングスクール、ジム・フィットネス、結婚式場・ウェディング、注文住宅、エステ、飲食店、学習塾、ECサイト・通販、人材紹介、美容室、ホテル、動物病院、旅行代理店

測定項目

AI Overview出現率、SERP機能占有度、順位帯別推定CTR、ゼロクリック率、AI Overview引用元ドメイン

推定値の算出方法について

出現率・SERP機能占有度・引用元ドメインは実測値です。一方、CTRおよびゼロクリック率は推定値であり、実測クリックログではありません。算出方法は次の通りです。

  • 順位帯別の従来CTRは、公開されている業界ベンチマークCTRを基準値として採用

  • AI Overview表示時のCTR影響係数を、実測したAI Overview出現率で加重平均し、順位帯別の推定CTRを算出

  • ゼロクリック率は、実測したSERP機能占有度(AI Overview・PAA等の出現状況)に基づき推定

推定である旨を明示するのは、本データを意思決定や社外資料に用いる読者が、前提条件ごと引用できるようにするためです。実測クリックデータに基づく検証は継続観測の中で順次公開します。

そもそもLLMO(AI Overview)とは

LLMO(Large Language Model Optimization)とは、Google AI OverviewやChatGPT、PerplexityなどのAI検索・生成AIの回答に、自社の情報を引用・掲載させるための最適化施策です。GEO(Generative Engine Optimization)とも呼ばれます。

Google検索では、クエリに対してAIが生成した回答(AI Overview)が検索結果の最上部に表示されるケースが急増しており、従来の「検索順位」を起点としたSEOの成果構造が大きく変化しています。本調査は、その変化を「体感」ではなく定量データで把握することを目的としています。

調査結果

調査結果①:AI Overview出現率は76.9%。標準機能化が完了

1,459クエリ中、AI Overviewが出現したのは1,122クエリ、出現率76.9%でした。

SERP機能別の出現頻度は以下の通りです。

SERP機能

出現率

オーガニック検索結果

94.7%

関連検索

87.6%

他の人はこちらも質問(PAA)

83.8%

AI Overview(LLMO)

76.9%

動画

18.0%

画像

6.0%

ローカルパック

4.9%

強調スニペット

1.4%

AI Overviewの出現率は、「関連検索」「他の人はこちらも質問」といった従来からの標準機能と同じレンジに達しています。AI Overviewは一部クエリの特殊機能ではなく、検索結果の標準構成要素になったと言えます。

「AI Overviewはたまに出るもの」という認識のまま止まっている社内の共通認識があれば、この数字がその更新材料になります。

調査結果②:AI Overview表示時、CTRは推定▲46%。1位でも15.3%

AI Overviewの出現率を考慮した、順位帯別の加重平均推定CTRは以下の通りです。

検索順位

推定CTR(LLMO考慮)

従来CTR(LLMO無し)

低下幅

1位

15.30%

28.40%

▲13.10pt

2位

8.35%

15.50%

▲7.15pt

3位

5.87%

10.90%

▲5.03pt

4位

3.93%

7.30%

▲3.37pt

5位

2.85%

5.30%

▲2.45pt

6位

2.15%

4.00%

▲1.85pt

7位

1.72%

3.20%

▲1.48pt

8位

1.40%

2.60%

▲1.20pt

9位

1.18%

2.20%

▲1.02pt

10位

1.02%

1.90%

▲0.88pt

注目すべきは検索1位のCTRが28.4%から15.3%へ、ほぼ半減している点です。3位以下ではCTRは5%台に落ち、10位では1%とほぼ横ばいの水準まで低下します。「10位以内に入ればトラフィックが取れる」という従来の常識は、数字上すでに成立していません。

全体では、AI Overview表示時の推定CTR低下率は▲46%。同じ検索順位を維持していても、獲得できるトラフィックの期待値が半分近くまで低下している計算です。

この構造は、実務上の説明にも直結します。「順位レポートは横ばいなのに、自然検索流入が落ちている」という現象は、担当者や委託先の怠慢ではなく、順位の"上"にAIの回答が挟まったことによる市場側の変化です。

検索順位は、もはや流入成果を保証する指標ではなくなりつつあります。 流入減の説明責任を負っているマーケターにとって、この表は順位とトラフィックの乖離を定量的に説明する材料になるはずです。

調査結果③:ゼロクリック率は推定55.6%

SERP機能の占有度から推定したゼロクリック率(どのサイトもクリックされずに検索が完結する割合)は55.6%でした。

AI Overviewと「他の人はこちらも質問」により、ユーザーの疑問が検索結果画面上で解決されるためです。重要なのは、検索需要そのものは減っていないという点です。ユーザーの質問行動は活発なまま、その回答チャネルだけがAIに移行しています。

つまり企業にとっての課題は「検索されること」ではなく、「AIの回答の中に存在すること」に移り変わっています。セッション数やCVだけを追う従来のレポーティングでは、この過半数の接触は一切可視化されません。

「データ上は存在しないが、意思決定には影響している接触」が市場の半分を占め始めた。これが本調査の示す現在地です。

調査結果④:ジャンル別出現率——全30ジャンルで50%超。平均76.3%

全30ジャンルの横断比較では、平均LLMO出現率は76.3%、平均ゼロクリック率は54.4%でした(ジャンル別集計対象1,174クエリの平均。全体出現率76.9%は1,459クエリ全体の値です)。

最も注目すべきは、出現率が50%を下回ったジャンルが1つも存在しないことです。

まず、自社または自社クライアントのジャンルを探してください。

ジャンル別 LLMO出現率ランキング(観測クエリ33件以上の27ジャンル)

順位

ジャンル

LLMO出現率

ゼロクリック率

クエリ数

1

マーケティング会社

97.0%

62.6%

33

2

美容クリニック

93.9%

63.3%

33

2

引越し業者

93.9%

61.2%

33

4

SaaS

87.9%

56.8%

33

4

SEO会社

87.9%

58.2%

33

4

士業

87.9%

60.2%

33

7

システム開発

84.8%

56.8%

33

7

AI開発会社

84.8%

57.4%

33

7

M&A

84.8%

59.2%

33

7

税理士・会計事務所

84.8%

58.9%

33

11

リフォーム

83.0%

58.5%

100

12

Web制作

78.8%

54.7%

33

12

歯科医院

78.8%

59.2%

33

12

整体・接骨院

78.8%

57.1%

33

12

保険代理店

78.8%

55.9%

33

16

不動産

77.0%

56.9%

100

17

プログラミングスクール

75.8%

54.9%

33

18

ジム・フィットネス

72.7%

53.2%

33

19

結婚式場・ウェディング

69.7%

52.2%

33

20

注文住宅

66.0%

52.0%

100

21

エステ

63.6%

50.8%

33

21

飲食店

63.6%

50.8%

33

23

学習塾

60.6%

49.1%

33

24

人材紹介

58.0%

47.0%

100

25

美容室

51.5%

48.7%

33

25

ホテル

51.5%

44.7%

33

25

動物病院

51.5%

47.8%

33

全体平均(30ジャンル)

76.3%

54.4%

1,174

参考値(観測クエリ数5件のジャンル)

ジャンル

LLMO出現率

ゼロクリック率

クエリ数

旅行代理店

100.0%

60.0%

5

自動車販売・ディーラー

80.0%

48.0%

5

ECサイト・通販

60.0%

36.0%

5

※観測クエリ数が少ないため、ランキングとは分けて参考値として掲載しています。

格差の背景

出現率の高低は、検索クエリの性質と強く相関しています。

  • 高出現率ジャンルの共通点:「選び方」「相場」「比較」「違い」など、比較検討・情報収集型のクエリが多いジャンル。マーケティング会社・SaaS・美容クリニックに加え、引越し業者(93.9%)が上位に入った点も象徴的です。引越しは「相場」「見積もり」「選び方」といった質問型クエリの比率が高く、AIが最も回答しやすい構造を持つためです。

  • 低出現率ジャンルの共通点:「近くの」「今すぐ」など、ローカル・即時性クエリが中心のジャンル。美容室・ホテル・動物病院・飲食店などはローカルパックや地図が受け皿となり、AI Overviewの出現が相対的に抑えられています。

  • 「無風のジャンル」は存在しない:ただし、最下位の美容室・ホテル・動物病院でも出現率は51.5%。「2クエリに1つ以上はAIが回答している」水準であり、AI Overviewの影響を実質的に受けない業種は本調査では確認されませんでした。

自社の属するジャンルが上位群に該当する場合、LLMO対策の緊急度は極めて高いと判断できます。特に比較検討型クエリで顧客を獲得してきたBtoB・高単価商材(マーケティング、SaaS、士業、M&A)は、獲得チャネルの構造がすでに変わっています。

調査結果⑤:AI Overviewの引用元は「公式サイト」に限らない

LLMOチェキでは、AI Overviewが回答生成時にどのドメインを引用したかを追跡しています。

引用元ドメインの分析から確認されたのは、YouTube、note、業界メディア、第三者のまとめサイト、個人ブログが、企業公式サイトと同列に引用されているという事実です。

例えば「ホテルのキャンセル料はいつから発生する?」というクエリでは、ホテル公式サイトと並んで、旅行系メディアや第三者サイトが引用元となっていました。「ジムに通っても痩せないのはなぜ?」では、大手ジム公式とあわせて中小ジムのオウンドメディアや個人運営サイトが引用されています。

ここから導かれる示唆は2つあります。

第一に、AIは「公式であること」や「企業規模」ではなく、「質問に対して構造的・明確に回答しているか」で引用元を選定している。 ドメインパワーで劣る企業にも、引用枠を取りにいく余地が構造的に残されているということです。

第二に、リスクの側面です。自社が引用されない間に、第三者メディアや個人ブログが自社ジャンル、場合によっては自社名を含むクエリの「AIの回答枠」を占有していきます。

自社について何が引用されているかを把握していない状態は、自社の一次情報発信をAI上で第三者に代弁されている状態と同義です。検索順位の競争とは別のレイヤーで、引用シェアの競争がすでに始まっています。

企業が取るべきLLMO対策:3つの論点

1. 評価指標を「順位」から「引用」へ拡張する

1位のCTRが15.3%まで低下した現在、検索順位は単独では成果指標として機能しません。「主要クエリでAI Overviewに自社が引用されているか」「引用シェアは競合と比べてどうか」を新たなKPIとして計測する必要があります。

月次レポートの項目に「順位」と並べて「AI引用率」「競合引用ギャップ」を追加するところが実務上の第一歩です。

2. まず自社ジャンルの現在地を計測する

対策の前提は計測です。「自社ジャンルのAI Overview出現率」「自社・競合の被引用状況」「どのクエリで・どのドメインが引用されているか」が可視化されない限り、LLMO施策は仮説の域を出ず、投資対効果の説明もできません。

施策開始時点のベースラインを取ることが、後の効果証明の唯一の担保になります。

3. 「AIに引用される構造」でコンテンツを設計する

引用元分析が示す通り、AIは質問に直接・構造的に回答するコンテンツを引用します。結論の即答、明確な見出し構造、定義・数値・出典の明示、FAQ形式の活用など、従来のSEOライティングとは異なる設計基準が求められます。

よくある質問(FAQ)

Q. AI Overviewの出現率はどのくらいですか?(2026年最新)

A. 株式会社Iteraの2026年7月調査(1,459クエリ・30ジャンル)では、AI Overviewの出現率は76.9%、ジャンル別集計の全体平均は76.3%でした。ジャンル別ではマーケティング会社が97.0%、美容クリニック・引越し業者が93.9%と高く、最も低い美容室・ホテル・動物病院でも51.5%です。全30ジャンルで出現率が50%を超えています。

Q. AI Overviewが表示されると、CTRはどのくらい下がりますか?

A. 本調査における推定では、AI Overview表示時のCTR低下率は約46%です。検索1位のCTRは28.4%から15.3%へ、ほぼ半減すると推定されます。

Q. ゼロクリック検索の割合はどのくらいですか?

A. 本調査のSERP機能占有度からの推定では、ゼロクリック率は55.6%です。検索の半数以上はどのWebサイトもクリックされずに完結しています。

Q. CTRやゼロクリック率はどうやって算出していますか?

A. 出現率と引用元は実測値、CTRとゼロクリック率は業界ベンチマークCTRに実測出現率を加重した推定値です。詳細は本記事「推定値の算出方法について」をご覧ください。推定の前提条件ごと引用いただけるよう、算出根拠を開示しています。

Q. 自社の業種が30ジャンルに含まれていない場合、どう判断すればよいですか?

A. クエリの性質で近いジャンルを参照してください。「選び方・相場・比較」型のクエリで顧客を獲得している業種は高出現率群(80%超)、「近くの・今すぐ」型のローカル業種は低出現率群(50〜60%台)に近い挙動になると考えられます。正確には自社の主要クエリでの個別計測を推奨します。

Q. LLMO対策として何から始めるべきですか?

A. まず自社ジャンル・自社サイトの被引用状況の計測から始めることを推奨します。現在地が分からない状態での施策は効果検証ができないためです。


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本調査が示すのは市場全体の平均値です。次に必要なのは「自社の数字」です。LLMOチェキでは、自社サイトがAI検索(Google AI Overview・ChatGPT・Perplexity・Gemini等)でどのように扱われているかを無料で診断できます。

  • 自社ジャンルのAI Overview出現率

  • 自社・競合サイトの被引用状況

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本調査データの引用について

本調査結果は、出典を明記のうえ、記事・SNS・社内資料・提案書・セミナー資料等に自由に引用いただけます(事前連絡不要)。グラフ・表の転載も可能です。

出典:株式会社Itera「LLMOチェキ」検索市場CTR傾向分析(2026年7月11日〜14日・1,459クエリ・30ジャンル実測)

調査主体:株式会社Itera(https://itera.co.jp)

提供ツール:LLMOチェキ(https://itera-llmo.com)